ほいとは仙人 ― 2011年06月17日
乞食の事を尾道ではホイトと言う
私が子供の頃、尾道の街にはまだホイトが居た
鶴屋の前などを昼間、汚ったない黒いぼろきれのようなモノをまとってトボトボと歩いていた
ハリーポッターに出てくる用務員のおっさんを半分に縮めて全身真っ黒けにしたような人だった
ある日、栗原の母親の実家で「ほいとはどこに住んどるん」と叔父だか叔母、要するにそこに居た大人に聞いた
すると千光寺のてっぺんを指差して「あそこよ」と教えてくれた
そこには松の木が一本ニョキッと生えていて、東屋の様なモノが傍に見えた
へえっと思った あんなとこまで毎日登って帰るんか
その千光寺のてっぺんを見上げながら、子供の私はいろんなことを想像するのだ
そしてわたしはホイトの事を仙人のようなものと思うようになっていた
いいかげんな人たちだが、こどもの私に想像力と優しさを呉れた
感謝してやろう
私が子供の頃、尾道の街にはまだホイトが居た
鶴屋の前などを昼間、汚ったない黒いぼろきれのようなモノをまとってトボトボと歩いていた
ハリーポッターに出てくる用務員のおっさんを半分に縮めて全身真っ黒けにしたような人だった
ある日、栗原の母親の実家で「ほいとはどこに住んどるん」と叔父だか叔母、要するにそこに居た大人に聞いた
すると千光寺のてっぺんを指差して「あそこよ」と教えてくれた
そこには松の木が一本ニョキッと生えていて、東屋の様なモノが傍に見えた
へえっと思った あんなとこまで毎日登って帰るんか
その千光寺のてっぺんを見上げながら、子供の私はいろんなことを想像するのだ
そしてわたしはホイトの事を仙人のようなものと思うようになっていた
いいかげんな人たちだが、こどもの私に想像力と優しさを呉れた
感謝してやろう
