M

いいかげんな親に育てられた記憶2011年01月29日

宝土寺の長い石段を上り、墓場をすり抜けるように境内を抜け
千光寺の山肌にそって尾道幼稚園へと下って行く

幼稚園児の私は毎日、もちろん雨の日もたったの1人で幼稚園へ通わされた

雨の日のことを今も良く憶えているのは、その日雨の日傘をさしながらいつものように1人でほーどーじの石段を上っていると、
上の方から蛇がニョロニョロニョロと滑るようにこちらに向かって降りてくるというとんでもない体験をしたから

あまりの恐怖にそこに棒立ちに立ち尽くし声も出なかったのを今でも良く憶えている
雨の日でさえも,たったの1人で幼稚園に通った記憶を忘れないでいるのはこの蛇の恐怖の出会い体験から

叔父の電気店のある三軒家から,母親の実家のある栗原まで歩かされたのもやはり幼稚園児のころ
たったの一人だった

絶対にそのことを忘れないのはやはり恐怖の体験から
途中、犬に食われそうになった

気がつけば痩せた犬が幼稚園児の私の後をついてくる
一定の距離を置いてじっと私を見ながら付いてくる

周りに人の気配もない 歩く程に恐怖は募り気がつけば誰もいない空き地に迷い込んだ
隙を一瞬でも見せれば飢えたこの犬に食いつかれる それはもう確信になった

恐怖は絶頂となりもはや幼稚園児の頭ではどうすることも出来ない
泣きそうになりながらそこをぐっとこらえてとにかくも歩みを止めなかったのが良かった
幼稚園児としては身体が大きかったのも良かった

涙をこらえ,どんどこひたすらに歩いているとその追い込まれた空き地から元の道へと自然に戻り難を逃れた

助かってみれば何と云うことも無い 何でもない
私は犬に食われそうになったことを今に至るまで誰にも話していない

ともかく、生き抜くのにはとにかく歩みを止めないことだ
何が言いたいのやら 後で書き直すとするかてんてんてん
Google